Vol. 13 トプカプ宮殿
トプカプ宮殿(トルコ、イスタンブール)
Topkapi Palace Museum, Istanbul, Turkey
イスタンブールのトプカプ宮殿はボスポラス海峡を一望できる丘の上に建っています。宮殿は3つの庭園の周りに比較的小さめの建物群があり、城壁で囲まれています。1462年から18世紀まで、オスマン帝国のスルタンたちの居城でした。
16世紀にオスマン帝国の宝物はトプカプ宮殿に永久に移されました。長年に渡ってスルタンたちは宝物を加えてきました。18世紀までには約2万点ものジュエリーや宝物となりました。1923年にトルコ共和国になってからは、初代大統領、ケマル・アタテュルク(ムスタファ・ケマル)が宮殿を博物館に変えたので、この驚くべきコレクションは完全に保たれています。
ジュエリー、アンティーク、芸術品、書物、陶磁器、武器など、オスマン帝国の宝物と略奪品がコレクションの中心となっています。陶磁器部門には12,000点以上もの中国の陶磁器があります。最も美しいもののひとつは、ダイヤモンドだけで出来たアラビア文字の祈祷書(1839年製)です。
もう一つの宝物の見どころといえば、宝石で飾られた王座の数々です。この中には約2メートルの長さのある金の王座があります。スルタンたちはこれに座るのではなく横たわったので、これは王座というよりは高さのある寝椅子のようです。この王座は側面と前面を955個のトパーズで飾られており、上部には12,564個のダイヤモンドを使ったペンダントが下がっています。