ジュエリーの価値
宝石のことを勉強すると「宝石の価値は何によって決まるのか?」、つまり
宝石ですから、美しさが第一番目の条件なのはもちろんのことです。二番目の希少性ですが、少量しか採れなく珍しいものだからこそ、その価値が高くなるということです。三番目の耐久性は着用に耐えられるだけの強さがなくてはならないということです。
実際にはジュエリーには4番目の価値が存在します。それは、「センチメンタルバリュー」と呼ばれるもの。つまり、ものにまつわる「思い入れ」みたいなもののことです。親から譲ってもらった家に伝わるもの、彼から初めてもらったもの、初めてのお給料で自分で買ったもの等々。物が物としての価値だけではなくなる本当の付加価値のことです。実はジュエリーの価値の中で一番意味のあるものはこの4番目の価値なのでは?と私は個人的に思っています。
トラベルジュエリーに使われる人工宝石は自然界の産物ではなく、研究室等で人工的に創り出される宝石のことです。「美しさ」と「耐久性」は問題なくありますが、2番目の条件である「希少性」という一番価格に反映されるものが基本的にはありませんので、お手頃な価格でどなたでも手軽に楽しむことができるのです。(もちろん、人工宝石でも希少性があるために高価格なものもありますよ!)
いったいいくらするのか?ということばかりにどうしても目が行ってしまいがちですが、「いくらに見えるのか」や「自分にとっての価値があるのか」ということが、本当の意味での価値あることなのかもしれません。