オプシディアン Obsidian
ガラスは人工のものだと思われているようですが、天然のガラスも存在します。オプシディアンとモルダバイトがそれです。
一説によるとオプシディアンはエチオピアでこの石を見つけたローマ人の名前「オプシウス」にちなんで名づけられたそうです。
オプシディアンは、通常は透明なものから不透明な黒から濃い赤茶色ですが、黄色、グレー、薄緑、青、紫のものもあります。スノーフレーク・オプシディアンは不透明な黒に白かグレーの斑点があるもので、豊富に採れます。
オプシディアンで作った鏡が古代メキシコや近隣諸国で水晶玉が占いに使われるように使われていたそうです。メキシコ人は宗教儀式のためにオプシディアンで彫像も作っていました。
アメリカンインディアンはオプシディアンを装飾品に使っていただけでなく、割った欠片で武器(矢の先)や道具の刃などを尖らすのに使われました。
「アパッチの涙」はアメリカ南西部で見つかる風化によって削られたオプシディアンの小石のことです。伝説では、白人とのトラブルの際にアパッチが流した涙が固まったものといわれていました。「アパッチの涙」は半透明でグレーか茶色をしています。細かいシルク状の縞がありキャッツアイ効果が見られるものもあります。