麗しのカメオ展
箱根へはよく出かけますが、先日、箱根彫刻の森美術館で開催されている「カメオ展 宝石彫刻の2000年」を見てきました。
歴史を通してジュエリーは、富や権力の象徴であり続けてきました。
ヨーロッパ歴代の王者たちは、その権威や栄光を表現するのに、自分の姿を
彫りこませた装飾芸術品がカメオ。
歴代のローマ皇帝やナポレオン一世がつくらせたものから、神話や聖書の
場面を彫りこんだものまで、世界中からカメオの逸品が380点も大集合
しました。
今までにアンティークジュエリーの展覧会などで、とても素晴らしい
カメオジュエリーを、かなりたくさん見てきましたが、この展覧会には
日本初公開のジュエリーも多数あり、規模も内容も超一級でした。
出展されていたカメオジュエリーのうちには、紀元1世紀頃のものも
たくさんあり、歴史の深さに驚き、美しい装飾品を手に入れて身につける
ことは、脈々と続いてきていることを思い、改めて感動しました。
ジュエリーは生活に必要なものではありませんが、2000年もの昔から
装いの一部として、また、心のエッセンスとして、人々とともにあり
つづけてきたことを、つくづく思いました。
2015-03-19 19:27