ジュエリーを買うのは誰?使うのは誰?
宝石や宝飾品は、もともと男性を飾り立てるものだったのをご存知ですか?ローマ時代にはダイヤモンドは装身具というよりもお守りだったのですよ。この宝石がもっているパワーゆえに、富と権力の象徴としての役割が大きかったのです。
それが女性を飾るものになってきたのは、やっと18世紀になってから。そうそう、現在ロードショーで話題の映画「マリー・アントワネットは、ダイヤモンド騒動の中核にある人物ですよね。
王侯貴族だけのものだったものが、市民階級の新興富裕層にも広まったのは19世紀。お金持ちの男性が妻や娘や愛人などに買い与えるようになりました。女性が身に着けるようにはなっても、自分自身で買うことはほとんどなく、男性が買って女性に与えるものでした。
20世紀に入り、女性の社会進出も一般的となったため、自分で働いたお金で自分で選ぶことが増えてきたようです。現在は、本当に自由な時代になりましたね。プレゼントにするために買うことも、自分自身のために買って使うことも、女性でも男性でも、どちらもできますよ。そして、科学技術の発展のおかげで、美しくて耐久性のある人工宝石を使ったトラベルジュエリーで、誰でもが素敵に装うことが可能になったのですから、この時代に生きている私たちは幸運ですね。