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Vol. 1 アメリカ自然史博物館

博物館 アメリカ自然史博物館

アメリカ自然史博物館(アメリカ、ニューヨーク州、ニューヨーク)
American Museum of Natural History, New York, New York, USA

1869年に設立されたアメリカ自然史博物館は、自然科学と人類学の分野での研究と教育を目的としています。22もの建物からなり、世界最大の自然史博物館です。

この博物館の宝石鉱物館は世界中で最も感動させてくれる鉱物展示といわれています。入場してすぐにあるのは隕石展示、それからエネルギーと鉱物がテーマの展示、その次に来るのが宝石と鉱物の展示で、6000もの標本が並びます。

アメリカ自然史博物館はスターが出る宝石のコレクションが有名です。563カラットの「インドの星」は世界最大級のスターブルーサファイア、100カラットの美しいスタールビー「デロングルビー」、116.75カラットの深い紫色のスターサファイア「ミッドナイトスター」、94カラットの「カシミールブルー」などがあります。

この展示館にはカットされた高品質のダイヤモンド、ルビーエメラルドサファイアも展示されています。ここでは、ありとあらゆる色のファセットされた宝石と原石を見ることができます。展示されているものは、ベリルガーネットトパーズトルマリン、クリソベリル、ジルコン、スピネルペリドット、水晶(アメジスト、シトリン、スモーキークオーツ、ローズクオーツ、ルチルクオーツ、グリーンクオーツ、ロッククリスタル)などです。

その他には、合成宝石、有機宝石、稀少宝石、ジュエリーと宝石のカッティングについての展示、巨大宝石の彫刻などが展示されています。

Vol. 2 大英博物館

博物館 大英博物館

大英博物館(イギリス、ロンドン)
British Museum, London, UK

イギリス国立の考古学と人類学の博物館である「大英博物館」は世界中から収集された有史以前から現代までの人類の創作物を展示しています。ロンドンに1759年に開館した博物館と図書館はサー・ハンス・スローン(1660-1753)が集め、王室のために残した個人コレクションが基盤となっています。

今日では広範囲に及ぶ展示品は人類文化の発展、歴史の軌跡、芸術品などです。博物館には大英図書館もあります。

宝石は博物館のあちこちで見ることができます。ハル・グランディーのジュエリーギフトの中の宝石、中世の「魔法の」宝石、ギリシャの彫刻宝石、ギリシャやローマのジュエリーにセットされた宝石、西アジアの彫刻宝石などが展示されている宝石のなかでも有名なものです。また、大英博物館には世界最高といわれるコインやメダルのコレクションもあります。鉱物のギャラリーには1,500種類の鉱物の10,000個もの標本が展示されています。

Vol. 4 ウォルターズ・アートギャラリー

ウォルターズ・アートギャラリー(アメリカ、メリーランド州、ボルチモア)
The Walters Art Gallery, Baltimore, Maryland, USA

メリーランド州、ボルチモアにあるウォルターズ・アートギャラリーは1934年に開館されました。最も著名で広範囲なアメリカの個人コレクションのひとつです。ウィリアム・ウォルターズが創立し、息子のヘンリーが引き継ぎました。彼は25,000点にも及ぶコレクションをギャラリーの建物と共に生まれ故郷であるボルチモア市に寄贈しました。

ギャラリーは限られたスペースながらも幅広い美術品を備えています。素晴らしい装飾品の中には、15世紀オランダの象牙の聖母マリア像、瑪瑙(めのう)の原石から彫られたルーベンスの花瓶があります。その他にも、セーブルの陶磁器、日本の根付彫刻、リモージュのエナメル絵画、ファベルジェラリック、ティファニーなどのジュエリーがあります。16世紀の22個の聖餐式用銀器はその時期のキリスト教の儀式を伝える数少ないものです。

多様なコレクションはルネッサンス絵画、13世紀の聖書、甲冑、彫刻、ステンドグラス、ミニチュアの肖像画、ローマの石棺、ロシアのイコン、ルネッサンスのブロンズ像などに渡っています。

Vol. 3 ベルギー王立自然科学博物館

博物館 ベルギー王立博物館

ベルギー王立自然科学博物館(ベルギー、ブリュッセル)
Royal Belgian Institute of Natural Sciences

ベルギーのブリュッセルにあるベルギー王立自然科学博物館の鉱物コレクションには長く魅惑的な歴史があります。コレクションの中核となったのは、ロレインのチャールズ(1571-1640)の自然史閣議の一部でした。このコレクションはいくつかの政権下を生き抜き、最終的にはオランダ政府の下に1841年に市立博物館となりましたが、1848年にベルギーのものとなりました。

博物館の研究活動とコレクションは、古生物学、動物学、鉱物学、岩石構造学などの分野にわたっています。鉱物学と岩石構造学の部門は15,000の岩石サンプルと28,000の鉱物標本を所蔵しています。

1982年に鉱物学展示室は近代化されました。特別に系統化されたディスプレイのもとに200の標本が展示され、鉱物の物理的、化学的特性が説明されています。

Vol. 5 フォルツハイム宝飾美術館

フォルツハイム宝飾美術館(ドイツ、フォルツハイム)
Schmuckmuseum Pforzheim, Pforzheim, Germany

フォルツハイムは200年以上にわたり、ジュエリーと時計産業の中核を担ってきました。フォルツハイム宝飾美術館は、フォルツハイム市の文化的な焦点です。紀元前3000年から現代までのユニークなジュエリーのコレクションを展示している宝飾美術館は世界中から関心を寄せられています。

19世紀後半に、美術工芸協会とバーデン大公美術学校が所蔵品の収集を始めましたが、これには、歴史的なジュエリーからアールヌーボーのジュエリーまでが含まれていました。目的としてはフォルツハイムのジュエリー工房で働くジュエリーデザイナーが新しいものを創作できるようにインスピレーションを与えることでした。1938年には2団体のコレクションはフォルツハイム市立のジュエリー美術館として集められ、一般に公開されました。第二次世界大戦中には、コレクションは安全な場所に移動・保管されましたが、建物は破壊されました。

1961年10月に新しい建物で開館したときには、ジュエリー美術館のコレクションは拡大し、多くの素晴らしい作品を収蔵しました。その中には紀元前4世紀のギリシャのゴールドジュエリーも含まれています。また、美術館内には歴史的な時計のコレクションもあります。

ジュエリーの歴史的発展について展示するだけでなく、フォルツハイム宝飾美術館は現代金細工作家の創作ジュエリーも見せ続けています。

Vol. 6 ロサンゼルス郡立自然史博物館

ロサンゼルス郡立自然史博物館(アメリカ、カリフォルニア州、ロサンゼルス)
Natural History Museum of Los Angeles County, Los Angeles, California, USA

ロサンゼルス郡立自然史博物館は、1913年に開館し、現在ではアメリカ国内の自然史博物館では3番目の規模を誇ります。この博物館は、ロサンゼルスのラブレアでその頃発掘された脊椎動物の化石を大規模に展示するために建てられたものです。現在では北米で最大の脊椎動物の化石をコレクションを擁しています。

また、ロサンゼルス郡立自然史博物館は世界最高といわれる宝石と鉱物のコレクションも所蔵しています。宝石鉱物館には博物館が所蔵する35,000点の標本コレクションの中から選ばれたもの、アメリカのゴールドラッシュ時代を語る世界でも最大の「ネイティブ・ゴールド」の展示、ケースの外には15もの巨大な「触れる標本」などが展示されています。

宝石鉱物館の隣りにはアレックス・ドイッチ・ギャラリーという宝石に関する展示があります。このギャラリーのテーマ、「宝石とその起源」では、宝石が生成されてから採掘、カットされ、最終的な商品となるまでの、宝石が作り出される過程を紹介しています。

1978年に開設されたヒクソン宝石コレクションは素晴らしい宝石を展示しています。100万ドルの価値があるといわれる200以上のファセットされたダイヤモンドやカラーストーンと、見事な宝石の結晶、ありとあらゆる色の珍しい宝石などが展示されています。また、この博物館ではカリフォルニアで採掘された世界でも最高のコレクションも所蔵されています。

展示の他にも、宝石鉱物委員会では、宝石や鉱物に興味のある人たちのために、特別講義、野外授業、社交イベントなどを行っています。

Vol. 7 レジデンツ・シャッツカマー

レジデンツ・シャッツカマー(王宮宝物殿)(ドイツ、ミュンヘン)
Residenz Schatzkammer, Munich, Germany

旧ババリアの王宮だったレジデンツは、300年以上にわたって建てられ、第二次世界大戦後に更に拡張しました。王宮のうちの10室がヨーロッパで最高のジュエリーコレクションを所蔵するシャッツカマー(宝物殿)になっています。

1室には中世の王冠が展示されています。金の輪に真珠やカボションカットの宝石がセットされたもの、11世紀のドイツの女帝のために作られたフィリグリーが施されたもの、贅沢に宝石を施したフルール・ド・リスのモチーフの14世紀の王冠などです。

ドラマティックなスポットライトが当てられた特別室には、宝石とエナメル細工が施された、ドラゴンを殺めている聖ジョージの像があります。黄金で細工され、ロッククリスタルの剣を振り回している、甲冑を身に着けた騎士は、瑪瑙を彫刻した馬に跨っています。1590年頃に制作されたこのグループは宝石とエナメルで細工された台座に乗っています。130個のエメラルド、430個のルビー、348個の真珠、2600個以上のダイヤモンドが飾られています。

ロッククリスタル、琥珀、ブラッドストーンなどの宝石から作られたゴブレット、ボウル、箱などが展示されている部屋もあります。黄金の装飾品の中には印象的なエナメル細工とブルーサファイアで飾られた16世紀の蓋付きカップもあります。

この美術館には18世紀から19世紀のダイヤモンドや宝石がセットされた帽子飾りや式典に使われた勲章のコレクションがあります。また、1800年頃に作られたババリア王室のジュエリーも展示していますが、その中には、2つの王冠、宝珠と王しゃく、剣があります。1830年にテレーズ女王のために作られたジュエリーは、ダイヤモンド、ルビー、スピネルがセットされた、ティアラ、ネックレス、ブレスレット、イヤリングからなっています。

Vol. 8 グリーンボールツ(緑の丸天井)

グリーンボールツ(緑の丸天井)(ドレスデン、ドイツ)
The Green Vaults, Dresden, Germany

1560年にザクセン選帝侯アウグスタス強王がドレスデン王宮にこの地方の芸術品や宝物を収蔵するためのドレスデン・アートチェンバーを設立しました。ドレスデン王宮の「緑の丸天井」は、金や銀の貴重品を収蔵する場所で、後に拡張されました。

「緑の丸天井」はヨーロッパで最も壮麗な宝物館です。ここにはジュエリー及び金銀細工の名作、琥珀や象牙を使った工芸品の傑作、宝石仕立ての器、ブロンズ彫刻が集められています。壮観ともいえるルネッサンス、ロココ、バロックのジュエリーの中には、世界最大の天然グリーンダイヤモンドである41カラットの「ドレスデングリーンダイヤモンド」があります。

ヨハン・ディングリンガーによる「ムガール帝国皇帝の宮廷」は「緑の丸天井」で最も有名な宝物です。これはムガール皇帝の誕生祝いの模様を表現した黄金のジオラマで、何千個もの宝石が使われ、たくさんのミニチュアの人や家具はエナメル細工で出来ています。

その他には
黄金のコーヒーセット、“186の顔”が彫られたさくらんぼの、大きな象牙製フリゲート、幻想的な真珠人形、その他工芸品の名作が世界的に比類無い展示で人々の目を楽しませています。

この宝物館の華麗さはバロック時代の総合芸術作品として、その最高の栄華を肌に感じることができます。

Vol. 9 バージニア美術館

バージニア美術館(アメリカ、バージニア州、リッチモンド)
Virginia Museum of Fine Arts, Richmond, Virginia, USA

1936年に設立されたバージニア美術館は、革新的な地方の中心から国宝のレベルにまで発展してきました。この美術館のコレクションは紀元前3世紀から1970年代の作品までを所蔵しています。ルーベンス、レンブラント、ルノワール、ゴッホ、ピカソをはじめ、ウォーホル、リキテンシュタイン、ローゼンベルグなどの現代アーティスト、そして、エジプトの彫刻、インディアンの石彫刻、日本の屏風絵などがあります。また、アールヌーボーやアールデコデザインのオブジェや、ティファニーのガラスも多数あります。

この美術館は300点以上ものファベルジェのジュエリー、イースターエッグ、ファンタジーオブジェを所蔵しており、公のコレクションとしては世界最大級です。1970年には18世紀と19世紀のフランスとイギリスの家具、銀器、陶磁器、アンティークの宝石箱などの主要なコレクションを取得しています。

Vol. 10 フィールド自然史博物館

フィールド自然史博物館(アメリカ、イリノイ州、シカゴ)
Field Museum of Natural History, Chicago, Illinois, USA

イリノイ州、シカゴにあるフィールド自然史博物館は世界の自然史博物館なかでも主要なもののひとつです。この博物館はマーシャル・フィールドの一万ドルの寄付で1893年に設立されました。この博物館は人類学、植物学、地学、動物学に焦点を当てています。また、大きな図書館、出版施設、写真・映像部門も併設しています。

博物館の宝石展示には500以上の標本があり、それぞれが何なのか、産出国、用途などが記述されています。コレクションは12に区分され、それぞれが異なる宝石のグループになっています。標本のほとんどは1893年の万博以来、このコレクションとなっているものです。

特に目を引くものとしては、5890カラットで淡青色のシャルマーズ・トパーズ、342カラットのクレーン・アクアマリン、メイン州・ストーンハムで産出された137カラットのアクアマリン(アメリカ産のファセットカットされたアクアマリンで博物館展示されている中では最大)などがあります。また、ルイ・ティファニーがデザインしたステンドグラスの窓もあります。これは44インチx80インチ(約110cm x 200cm)の大きさで人魚を描いています。

その近くには翡翠の展示と世界中から集められたジュエリーの展示がなされています。

Vol. 11 イーダーオーバーシュタイン美術館

イーダーオーバーシュタイン美術館(ドイツ、イーダーオーバーシュタイン)
Museum Idar-Oberstein, Idar-Oberstein, Germany

1937年、ドイツの有名な宝石研磨の中心地、イーダーオーバーシュタインのファイゼン教会前にある広々とした古い家は、クラブから美術館へと変わりました。この土地の専門家たちの協力で、10,000にも及ぶ鉱物、宝石、ジュエリーが集められ、小さな町の美術館は目を見張るほどのものになりました。

鉱物、原石、研磨された宝石、ジュエリーが4階に渡る18室に展示されています。その他の3室にはこの町の歴史に関する展示がされています。

地下にはこの地方の彫刻家の作品が展示されています。宝石、カメオ、カップ、宝石の彫刻などです。

1階にある2室にはこの地方の金細工師、ジュエラー、金属細工産業の製品が紹介されています。「クリスタルホール」には14の巨大な水晶とその変種の結晶が展示されており、そのうちの一つは2.1トンもあるものです。

入口の近くには、瑪瑙を研磨する仕事場にある器械が設置され、建物の前にある水車で動くようになっています。

2階にある5室には有名なダイヤモンドのモデル、世界中からの鉱物、カルサイト・ジャスパー・瑪瑙・水晶・その他の鉱物などが展示されています。

Vol. 12 ロンドン塔

ロンドン塔(イギリス、ロンドン)
The Tower of London, London, England

ロンドン塔は、1066年にイングランドを征服したウィリアム1世が1078年にロンドンを外敵から護るために要塞の建設を命じ、本体は約20年で完成しました。その後、城壁の周囲の濠が造られました。長い歴史の間に国王が居住する宮殿としても使われ、身分の高い政治犯を幽閉、処刑する監獄としても使われました。最後にロンドン塔に週間されたのは、ナチス・ドイツの高官ルドルフ・ヘスです。

ロンドン塔はジェームズ1世(1602-1625)の時代まで英国王室の宮殿として使われました。それだけでなく、武器の保管庫、王立造幣局、公文書館、王立天文台、そして、13世紀から1834年まで王立動物園(その後、ロンドン動物園)でもありました。

現在も英国王室が使用している宮殿ですが、ロンドン観光の目玉になるほど観光客も多く、内部にある建物の幾つかは、英国王室の歴史的にも貴重なジュエリーなどの展示物を陳列しており、見学できるようになっています。その中には「ブラックプリンスのルビー」(レッド・スピネル)、コイヌール・ダイヤモンド、カリナン・ダイヤモンドなどがあります。

1988年にはユネスコ世界文化遺産に登録されました。

Vol. 13 トプカプ宮殿

トプカプ宮殿(トルコ、イスタンブール)
Topkapi Palace Museum, Istanbul, Turkey

イスタンブールのトプカプ宮殿はボスポラス海峡を一望できる丘の上に建っています。宮殿は3つの庭園の周りに比較的小さめの建物群があり、城壁で囲まれています。1462年から18世紀まで、オスマン帝国のスルタンたちの居城でした。

16世紀にオスマン帝国の宝物はトプカプ宮殿に永久に移されました。長年に渡ってスルタンたちは宝物を加えてきました。18世紀までには約2万点ものジュエリーや宝物となりました。1923年にトルコ共和国になってからは、初代大統領、ケマル・アタテュルク(ムスタファ・ケマル)が宮殿を博物館に変えたので、この驚くべきコレクションは完全に保たれています。

ジュエリー、アンティーク、芸術品、書物、陶磁器、武器など、オスマン帝国の宝物と略奪品がコレクションの中心となっています。陶磁器部門には12,000点以上もの中国の陶磁器があります。最も美しいもののひとつは、ダイヤモンドだけで出来たアラビア文字の祈祷書(1839年製)です。

もう一つの宝物の見どころといえば、宝石で飾られた王座の数々です。この中には約2メートルの長さのある金の王座があります。スルタンたちはこれに座るのではなく横たわったので、これは王座というよりは高さのある寝椅子のようです。この王座は側面と前面を955個のトパーズで飾られており、上部には12,564個のダイヤモンドを使ったペンダントが下がっています。

Vol. 14 クレムリン博物館

クレムリン博物館(ロシア、モスクワ)
Armory Palace Museum, The Kremlin, Moscow, Russia

クレムリンがモスクワの中心部に城塞として初めて築かれたのは12世紀のことです。クレムリンはロシアの人びとにとって常に帝国の中心であり、波乱に富んだ800年の歴史を刻むロシア文化・芸術のシンボルといえます。クレムリン内にあって世界最高峰の宝物殿とされるのが、モスクワ・クレムリン博物館、通称“武器庫コレクション”です。膨大な数の宝飾品、イコンや聖書、ヨーロッパやオリエントの国々からの献上品など、歴史的にはもちろん、芸術的にも貴重な歴代皇帝ゆかりの品々が収蔵されています。なかでも、ロシア皇帝御用達だった伝説の宝石細工師・ファベルジェが制作した、精緻な細工と仕掛けで有名な「インペリアル・イースター・エッグ」は、モスクワ・クレムリン博物館を代表する作品のひとつです。

最もたくさん所蔵されているものは王位を表す宝物の数々です。初期の皇帝(例えばイワン大帝1530-1584)のために造られた金の王冠は健在です。これらの王冠は大きな宝石で飾られセーブル(クロテンの毛皮)で縁取られています。しかし、最も目を奪われるのはロマノフ王朝のジュエリーの数々です。この中には「シャー」や、王しゃくに取り付けれた189カラットの「オルロフ」など大きく名前の付いたダイヤモンドがあります。世界でも最大のダイヤモンド・コレクションのひとつで、総カラット数は25,000カラット以上にもなります。エカテリーナ大帝(1729-1796)の即位のために造られた王冠には繊細な銀の枠に何千個ものダイヤモンドが輝き、2列の美しい真珠、そして、上部には巨大なレッド・スピネルが飾られています。

王座のコレクションには1604年にペルシャのシャー、アバスからボリス・ゴドロフ皇帝に贈られた椅子があります。木製の枠は金箔で覆われ、ルビー、真珠、ターコイズで飾られています。最も贅沢なものは、1660年製のアレクシ・ミハイロビッチ皇帝の「ダイヤモンドの王座」です。これは何百個ものダイヤモンドが表面を覆っていることから名づけられましたが、その他にも何千個ものアメジスト、ルビー、真珠、ペルシャのターコイズで飾られています。

Vol. 15 カルースト・グルベンキアン美術館

カルースト・グルベンキアン美術館(ポルトガル、リスボン)
Calouste Gulbenkian Museum, Lisbon, Portugal

リスボンにあるグルベンキアン美術館は、世界屈指の石油王、カルースト・グルベンキアンが収集した素晴らしい美術品コレクションを公開しています。

カルースト・グルベンキアンは1869年に裕福な絨毯商人で、その後銀行家の息子としてイスタンブールに生まれました。ロンドンのキングズ・カレッジを卒業し、中東の石油開発の先駆者となります。彼のニックネームは「ミスター5%」。それは自動車の到来以前にイラク油田全体の5%を支配していたためです。

グルベンキアンは実業家としての手腕とともに美に対する感性を持ち合わせていました。彼は芸術を愛し、素晴らしい作品の収集をし始め、その商品的価値よりも質や美にこだわりました。彼の購入したものの中で最も顕著なものは1928年から1930年の経済窮境下のソビエト政府からのものです。ルーベンスの絵画と15点の18世紀フランスの金銀のオブジェを鑑定価値の半額$752,000で買いました。

フランス女優、サラ・バーンハートがグルベンキアンを有名なジュエリーデザイナー、ルネ・ラリックに紹介したと言われており、この2人はその後、50年に渡って親交を深めました。1895年頃、グルベンキアンはラリックから145点のジュエリーと装飾オブジェを依頼しました。その結果、1895年から1912年に完成したものは、ラリックの彫刻技術やエナメル技術を駆使し、ガラス、角、宝石を使ったラリック作品の中でも最も独創的なものでした。これらのラリック作品はグルベンキアン美術館に永久保存されています。

絵画やジュエリーに加えて、美術館のコレクションにはトルコ陶器、東洋織物、フランス家具・銀器、中国陶磁器などがあります。

Vol. 16 ヴィクトリア・アルバート美術館

ヴィクトリア・アルバート美術館(イギリス、サウス・ケンジントン)
The Victoria and Albert Museum, South Kinsington, England

1852年、装飾芸術美術館がロンドンに開館したとき、装飾芸術に特化したコレクションが他にはほとんど無かったため、急速に世界中で最も重要なものがここに集められました。コレクションが急速に大きくなっていったため、美術館は数回の移転を余儀なくされました。最終的に落ち着いた建物は1890年代の終わりに建てられ、ヴィクトリア・アルバート美術館と名称も変更されました。

スポンサーであるアルバート殿下のように、この美術館は当初からとても人気があったため、名士たちからジュエリーなども含む素晴らしいコレクションが寄贈品が数多くありました。

ヴィクトリア・アルバート美術館のジュエリー展示はジュエリー制作の記録としても素晴らしいものです。ギリシャ、ローマ、ゲルマン、バイキング、アングロサクソン、エルトリアの紀元前1000年から紀元700年のジュエリー、ヨーロッパや中東の中世の宗教的・お守りのジュエリー。また、ムーア人のジュエリーという珍しいものや、ルネッサンスの複雑で素晴らしい仕事が施されたジュエリーもあります。

19世紀のジュエリーのスタイルはとても良く表現されています。モーニングジュエリー(喪に服すときのジュエリー)、ベルリンの鉄製品、ペースト(模造宝石)、古物、自然主義のダイヤモンドジュエリーなどです。また、現代のデザイナーのジュエリーや、アールヌーボーやアールデコのジュエリーもあります。印鑑、時計、ボックス、剣などのオブジェなどもあり、コレクションを見ごたえのあるものにしています。

Vol. 17 ピッティ宮殿・銀器博物館

ピッティ宮殿・銀器博物館(イタリア、フィレンツェ)
Museo degli Argenti, Pitti Palace, Florence, Italy

フィレンツェのピッティ宮殿は世界最高の絵画ギャラリーとして有名ですが、宮殿には銀器博物館もあります。この博物館には銀製品だけでなく、天然石の彫刻、ジュエリー、宝石装飾された宗教物なども所蔵されています。

歴史的に最も意味のあるものは、イタリア・ルネッサンスの芸術振興に寄与したフィレンツェのメディチ家が所有していたものです。銀器博物館にある作品は強大な権力を持っていたメディチ家が収集したもののほんの一部にしかすぎません。

メディチ・コレクションの一部にはカップ、ボウル、その他の彫刻などです。ローマ時代に様々な種類のカルセドニーから作られたこれらの作品はルネッサンスのアルチザン(職人)の手によるものです。

博物館の所蔵品の中には16世紀や17世紀の宝石研磨が見られるものが多数あります。これは精巧に彫刻されたロッククリスタル、ラピスラズリ、カルセドニーをエナメルや宝石でアクセントを付けた金属の枠にはめたものです。これの一つはメディチ家の法王、クレメンス7世が、カトリーヌ・ド・メディチとアンリ2世の結婚に際して作らせた「箱」です。これはロッククリスタルに新約聖書のシーンが彫刻されたものが銀とエナメルの枠にセットされたものです。

博物館のジュエリーには16世紀や17世紀のブローチやペンダントもあります。バロック真珠の形を利用して動物の胴体や神話の生物などにしているもので、土台はエナメル、ダイヤモンドなどの宝石で飾られています。

Vol. 18 サンフランシスコ アジア美術館

サンフランシスコ アジア美術館(アメリカ、カリフォルニア州、サンフランシスコ)
Asian Art Museum of San Francisco, San Francisco, USA

サンフランシスコのアジア美術館は、日本、韓国、中国、東南アジア、チベット、ネパール、インド、イランの美術品の美術館です。コレクションには1万点の彫刻、絵画、ジュエリー、ブロンズ、翡翠、陶磁器、織物、装飾品などがあります。コレクションの中核となっているものは実業家でアジア美術愛好家の故エイブリー・ブランデイジがサンフランシスコに1959年と1969年の二度に渡って寄贈したものです。

この美術館の翡翠コレクションは一箇所に集められているもののなかでは最高のもので、1200もの彫刻された翡翠があります。このコレクションから古代、中世、現代にかけての、中国翡翠彫刻の発展の歴史を見て取れます。 主な彫刻様式やテーマで、漢王朝から明王朝(紀元前206年~紀元1644年)の動物の小彫像などもあります。コレクションの内容の多さは他に比べるものものがないほどで、仏教や道教がテーマのもの、儀式用カップも多数あります。

また、素晴らしい彫刻にはインドの素晴らしいオブジェもあり、約30点はラピスラズリ、水晶、ターコイズ、カルセドニー、珊瑚、琥珀などで出来ています。

ゴールデンゲートパークにあったアジア美術館は2003年にシビックセンターに移転し生まれ変わりました。

Vol. 19 ドイツ宝石博物館

ドイツ宝石博物館(ドイツ、イーダーオーバーシュタイン)
Deutsches Edelstein Museum, Idar-Oberstein, Germany

世界的に有名な宝石研磨の町、ドイツ・イーダーオーバーシュタインの最も高いビルにあるドイツ宝石博物館は6,660平米以上もの展示スペースがあります。この博物館には7,000個のカットされた宝石と1,000個の鉱物標本、鉱物結晶、宝石の原石が所蔵されています。

博物館に入ると、すぐにあるのが30個の目を見張るほどの宝石です。12,555カラットのブラジル産ブルートパーズ、11,600カラットのブリリアントカットされたロッククリスタルなどです。その次にあるのが、この地域の宝石研磨工業の発展の歴史(1375年から現代まで)に関する展示がされています。

「グリプトテック」は6000年にも渡る世界中の宝石研磨の発展について展示しています。これは彫刻された宝石の独自の展示で、イーダーオーバーシュタインの有名な彫刻家、リヒャルト・ハーンが集め、制作した250点のオブジェで構成されています。

2階のスペースは世界で最も大規模な原石とカットされた宝石の展示だけでなく、特殊効果のある宝石と合成石の展示がされています。

その他の人気ある展示は20世紀に発見された新しい宝石(ベニトアイト、シンハライト、ブラジリアナイト、エカナイト、ターフェアイト、カリオライト、スギライトなど)です。

そして、2階の展示のハイライトは特別室で、博物館の最も素晴らしい宝石を見ることができます。ダイヤモンドだけでなく、タンザナイト、エメラルド、ルビー、サファイア、インペリアルトパーズ、そして、カメオなどが展示されています。

Vol. 20 スミソニアン博物館

スミソニアン博物館(アメリカ、ワシントンD.C.)
Smithsonian Institution, Washington, D.C., USA

ワシントンD.C.にある世界的に有名なスミソニアン博物館は、イギリスの科学者、ジェームズ・スミソンが「知識の向上と普及のための施設」を設立するために遺贈したことから始まりました。1846年にスミソニアン博物館は国会の決議により国立の博物館として設立されました。

スミソニアンは現在18の博物館で構成されています。コレクションの質の高さも、広さも他の追随を許しません。科学、芸術、歴史の所蔵品だけでなく、スミソニアン博物館のコレクションはアメリカに関する所蔵品でも有名です。

1884年以来、国立自然史博物館の宝石館は世界でも有数の素晴らしい宝石コレクションを収集しつづけてきています。最も有名なものは1959年に寄贈された44.5カラットの深いブルーのダイヤモンド「ホープダイヤモンド」のジュエリーです。その他には330カラットの深いブルーのスターサファイア「アジアの星」、世界中で最も美しく大きいとされるスタールビー138.72カラットの「ロッサー・リーブズ・ルビー」、宝石品質のブルーサファイアでは最大の423カラットの「ローガン・サファイア」などがあります。

Vol. 21 故宮博物院

国立故宮博物院(台湾、台北)
The National Palace Museum, Taipei, Taiwan

台北にある故宮博物院は芸術、文学、哲学が繁栄した清朝(960年~1280年)の宮廷収蔵の博物館で、世界四大博物館のひとつです。

故宮博物院は1925年に北京に設立されましたが、1930年代の日本軍の侵攻により、貴重な収蔵品を上海、南京、中国内地、南京へと移動せざるを得なくなりました。終戦後の1948年、共産党との内戦に敗れた国民党が台湾に逃れるとき、精選された最上級の収蔵品は台湾に移されました。

長期に渡り、何十万点もの貴重品が紛失されてしまっていますが、博物院にはそれでも60万点を超える収蔵品があります。

故宮博物院は世界最大といわれる翡翠の置物や道具などのコレクション(約4,600点)を所有しています。この中には中国歴代王朝の装飾品(ジュエリー)、ボウル、印鑑、花瓶などがあります。

博物院には陶磁器も多数あり、その中には明朝のもの、450点以上の七宝が施されたもの、とても珍しく貴重な清朝のものなどもあります。また、収蔵品の中には貴重な書物や文書、数千冊にも及ぶ百科事典、絵画、書など多数があります。

Vol. 22 ローゼンボルグ城


ローゼンボルグ城(デンマーク、コペンハーゲン)
Rosenborg Castle (Copenhagen, Denmark)

1606年、デンマーク国王、クリスチャン4世(1577-1648)がコペンハーゲン郊外の公園に夏の宮殿として建てたのがローゼンボルグ城です。ここは次第に王室の所蔵品の博物館へとなっていきました。

フレデリック3世(1609-1670)の時代には、王室の個人的な宝物が収集されはじめました。クリスチャン5世(1646-1699)の時代には、王位を表す宝物(レガリア)と衣装のコレクションが追加されました。その後、武器、陶磁器、ガラス、銀器、鉱物などのコレクションが追加されました。コインとメダルのコレクションは1783年に設置されました。

衣装のコレクションはクリスチャン4世がキルバーガー・ハイデの海戦で着ていた血のついた服を保存したいと願ったことから始まりました。その後、戴冠式、結婚式などの衣装が追加されました。

クリスチャン6世(1699-1746)の王妃、ソフィー・マグダレーンは、この王室の所有するジュエリーが数少ないことから、王室のジュエリーコレクションを以後統治する女王が使えるようにと遺言を残しました。彼女のジュエリーはその後の寄贈品とともに、国の行事等に現在も使われています。

Vol.23 アテネ国立考古学博物館


アテネ国立考古学博物館
(ギリシャ、アテネ)
National Archaeological Museum, Athens, Greece

ギリシャのアテネにある国立考古学博物館は世界屈指の美術館です。ジュエリー関係では、展示物があまりにも古いために、宝石を使ったものはほとんどなく、大部分が金の細工品だけなのですが、シュリーマンが発見した金のデスマスク、衣類へ縫いつけたと思われるもの、リュトンやカップなど、古代ギリシャ文明の粋のような作品が目白押しに並んでいます。入口近くにある特別室「ヘレン・スタタトス」の部屋には、打ち出しのある円盤の周りにチェーンをつけて、その先にまた円環をつけた用途不明のジュエリーが飾ってあります。古代のジュエリーを語るならば、この博物館は必見です。

Vol.24 ベナキ美術館


ベナキ美術館(ギリシャ、アテネ)
Benaki Museum, Athens, Greece

欧米には大富豪が己の趣味の赴くままに、様々なものを集めに集めたものを展示している個人美術館が数多くありますが、このベキナ美術館もそうしたもののひとつです。元来は木綿の商売で財を成したエジプト人ベナキ一族の屋敷をそのままに美術館に転じたものです。近年、大改装を行い、規模が拡大されました。

ジュエリー関連の展示物としては、テッサリアンの宝物として知られる出土品の一部、さらにはギリシャ各地で作られ使われてきたジュエリーなどを、山のように展示してあります。西欧文明の宗家だけのことはあり、その多種多様さには驚きます。

一見に値するものとしては、ヘラクレス・ノットのデザインのジュエリーや、ベネチアンと呼ばれる帆船をデザインしたジュエリーなどがあります。

Vol.25 ヴィラ・ジュリア美術館


ヴィラ・ジュリア美術館(イタリア、ローマ)


元来は法王ユリウス3世の別荘だったものを、1890年代に美術館に変えたものです。

基本的にはエルトリア人が残した遺品を中心に展示されており、展示品の多くは最高レベルのものばかりです。有名なテラコッタ製の夫婦の寝棺もここにあります。金銀細工や青銅の細工品は、展示の至るところにあり、エルトリア人がどれほどこうした技術に優れていたかが見て取れます。近年の改装後、カステラーニの部屋が設けられましたが、彼のコレクションとそれを移した模作品が並べられています。

Vol.26 ポルトガル国立古代美術館


ポルトガル国立古代美術館(ポルトガル、リスボン)


主に古代からのポルトガルの工芸や絵画を集めたこの美術館は、市の中心部から少し離れたところにあります。ジュエリーは2階の30番室に集中して展示してあり、その周りの6番から29番までの部屋には、宗教用品などの金属工芸が展示されています。15世紀から19世紀のポルトガル製のジュエリーが主に展示されており、金や銀を用いた台座に古いカットのダイヤモンドを埋めたセヴィニエ・タイプのブローチなどが主で、この類のジュエリー・コレクションとしては世界最大のものです。

ジュエリーに関しては、ポルトガルやスペイン様式のブローチのデザインや作りがとても参考になります。

Vol.27 ラザーロ・ガルディアーノ美術館


ラザーロ・ガルディアーノ美術館(スペイン、マドリッド)
Fundacion Lazaro Galdiano, Madrid, Spain


19世紀末から20世紀初頭に活躍したスペイン人のホセ・ラザーロ・ガルディアーノが個人で収集した美術品・絵画・図書などを集めた個人美術館でしたが、近年、国家の管理に移され、内装も一新され新しく開館した美術館です。3階建ての建物の1階部分にジュエリーは全て展示されています。

展示品はスペイン各地で作られたものの他に、イタリア、フランスのものもあります。カトリックを中心とするキリスト教色の強い作品が主ですが、当主の家族が使ったベル・エポック期のプラチナ・ジュエリーもあります。展示は膨大な数で、カトリック系のジュエリー・コレクションとしては世界最大の規模といっても過言ではないでしょう。

一見の価値があるものとしては、十字架をテーマにしたジュエリーのコレクションやルネサンスの真珠を使ったジュエリーなどがあります。

Vol.28 ソアレス・ドス・レイス美術館


ソアレス・ドス・レイス美術館
(ポルトガル、ポルト)


古都ポルトにあるこの美術館は、元の宮殿を改装したもので、小規模ですがポルトが誇る文物を展示しています。ジュエリーは2階の一室に集中していますが、ローマ以前のものと、17世紀以降の西欧の一国としてのポルトガル王国で作られたものとに大きく分かれます。

エナメルを多用し、真珠を用いたジュエリーは東洋との関連をうかがわせます。なかでも、18世紀後半にポルトガルで作られたストマッカー・ブローチは一見に値するもので、とても大きいのですが、中央部で縦方向にくの字上に折れているつくりで、ストマッカーとしては珍しいものです。ジュエリー以外では、桃山時代の日本から渡来した南蛮図屏風や螺鈿を施した日本の家具などもあります。

Vol.29 クリュニー美術館


クリュニー美術館
(フランス、パリ)
Musee de Cluny, Paris, France


中世の教会をそのまま美術館に作り変えたもので、中世美術の専門美術館としては世界一でしょう。教会建築の飾り物から、他タピストリー、木彫など中世美術並んでいます。見るべきジュエリーも多数あります。特にユニークなものとしては、アンセーニュと呼ばれる聖地巡礼記念のバッジのようなもので、衣服や帽子に縫いつけた細工品で、金銀のものもありますが、青銅や鉄製のものも多くあります。

Vol.30 美術工芸博物館


美術工芸博物館(ドイツ、ベルリン)
Kunstgewerbemuseum, Berlin, Germany


ドイツの美術工芸を集めた博物館で、主にホーエンツォレルン王家のコレクションを収蔵したものです。特に多いのが金銀細工を使った宗教用品や実用具で、入口正面にあるハンドバッグ型の聖遺物入れや、宝石細工を表紙につけた巨大な本など、純粋なジュエリーとは言えないかもしれませんが、一見に値します。ベルリン・アイアン・ジュエリーも、各所に展示してあります。ジュエリーだけを特別扱いするのではなく、時代の流れのなかの工芸のひとつとして、扱われています。

Vol.31 ポルティ・ペッツオーリ美術館


ポルティ・ペッツオーリ美術館(イタリア、ミラノ)


19世紀ミラノの富豪で貴族だったジャン・ジャコモ・ポルディ・ペッツオーリの私邸を美術館に改造した指摘な美術館です。ジュエリーは2階中央にあるジュエリー室に展示されています。古代のエトルリアからギリシャ、ローマを経て、ルネサンス、19世紀のイタリアと幅が広いですが、数量的には多くはありません。見事な指輪のコレクションがあるので、ぜひ見て欲しいものです。

Vol.32 スペイン国立考古学博物館


スペイン国立考古学博物館(スペイン、マドリッド)


スペイン各地で発見された考古学上の遺品を展示した美術館です。

見どころは、古代の金細工品とトレドから発掘された東ゴート族の王たちの冠でしょう。王冠が6個、十字架が4個、吊り下げて展示されており、民族異動期のジュエリーとしては珍しいものです。エルチェの女性像という題名のライムストーンの彫刻は、巨大なイヤリングを含む多くのジュエリーを着けた女性像としては、画期的なものです。古代からの金製品の数々は、数量的にも内容的にも素晴らしいものですので、ぜひ訪ねてみると良いでしょう。

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